京都市長選挙立候補予定者への公開質問状

この度、○○○○様が京都市長選挙に敢然と立候補されたことに深い敬意を表すとともに、私どもが大きな期待と関心をもって、今回の京都市長選挙に臨んでいることを、まずもってお伝え申し上げます。

私どもは、京都、滋賀のマンション管理組合で構成するNPO法人で京滋マンション管理対策協議会(略称「管対協」)と申します。1981年12月に設立され、今年27年目を迎える団体です。現在の会員数は、200管理組合・22,038戸であります

京都市との連携・協力関係

さて、私どもは長年にわたって京都市と連携し、京都においてマンションを良好な住宅ストックとしていくための活動を展開してまいりました。こうした行政とNPOとの連携によって、京都市にお いては、他都市を凌駕するような大きな成果をあげ、全国的な統計調査においても、高水準のマンション管理を実現しております。昨年成立した新たな景観条例を中心とした景観政策においても、私どもは京都市の提案に賛成してまいりました。これも多年にわたる京都市との協力関係が生み出した成果であり、私どもが、まちづくりに対する京都市の取組みと、施策の意図を十分に理解してきたからにほかなりません。

京都のマンション問題とそれに対する政策

そのような意味からも、私どもは今回、京都市長選挙に立候補された皆さまに対し、多くの課題を抱える京都のマンションをどのように捉え、どのような政策を打ち出されようとしておられるのか、について強い関心を持っております。

つきましては、以下に私どもが最も強い関心を抱いております3つのテーマについて、ご質問をさせていただきます。また、私どもの質問のほかに、貴方が候補者として提起されるマニフェストのうち、マンションに関するものも合わせてご提示いただきますようお願い申し上げます。

本質問状の目的と本会会員への回答書の配布

今回の公開質問状は、先述しましたとおり、市長選挙に際して、本会会員が適切な投票行動をとるための一助とすることを目的に行うものであります。したがいまして、今回、立候補予定者の皆さまからいただきました回答書は、そのまま告示日に合わせて本会会員に配布し、投票行動に際して、有益な判断材料とさせていただきたく予定しております。
趣旨をご賢察のうえ、何卒ご回答賜りますようよろしくお願い申し上げます。

ご回答の要領について

前置きは以上であります。それでは、下記の質問にご回答いただきますとともに、合わせてマンションに関するマニフェストもご提示いただきますようよろしくお願い申し上げます。

敬具

  1. 質問
    1. 「二つの老い」への対応について

      京都市においては、2005年度及び2006年度の2度にわたり、築30年以上の高経年マンションの実態調査を実施しています。現在では集計作業も済み、その実態も明らかにされています。それを踏まえてお尋ねいたします。

      ◆高経年マンションにおいては、建物の老朽化と居住者の高齢化という「二つの老い」が確実に進行しています。このような「二つの老い」が進行しているマンションにおいては、建物の老朽化に伴って管理コストが上昇しているにもかかわらず、居住者の高齢化によって管理組合の資金力が低下していくという矛盾が共通の問題として浮かび上がっています。
      このまま進行すると、必要な修繕が行えず、スラム化に至るマンションが多数出てくることが容易に予測できますが、貴方は、この「二つの老い」に対してどのような政策的対応を考えていますか。

    2. 景観政策に対応するマンション政策、環境政策について

      昨年9月から新しい景観条例が施行されています。本会もこの条例に賛成し、一昨年末に実施されたパブリックコメントについても賛成の意見書を提出しています。その意見書において私たちは、新しい景観政策に賛成するにあたって、景観政策とマンション政策の整合性を強く求めています。

      住宅政策について、国は2006年に住生活基本法を制定し、住宅政策の基本的方向を脱ス クラップアンドビルドとし、住宅を適切に維持管理することによって、長寿命化を目指す方向 に大転換いたしました。
      また、京都は今や世界の環境政策の基本となっている京都議定書を誕生させた街として世 界的に有名になりましたが、当然それに相応しい住宅政策が求められています。

      以上のような国の住宅政策の転換や京都議定書に象徴される世界的な環境政策の流れがあるにもかかわらず、京都市は「円滑な建替えの支援」と称して07年度から「分譲マンション建替え・大規模修繕アドバイザー派遣制度」というスクラップアンドビルドなのかストック形成なのか目的不明の制度をスタートさせたほか、「マンション建替え融資制度」という明確にスクラップアンドビルドを目的とした制度も企画されています。このような建替え誘導の施策は、前述した国の住宅政策と矛盾するうえ、大量の二酸化炭素を発生させるという点で京都議定書とも矛盾してきます。

      私たちは、新しい景観政策とマンション政策、環境政策を整合させるためには、マンション政策の基本を、マンションの維持管理を徹底することによる「良好なストック形成」に置くべきであると考えます。そこで次の質問を行います。

      ◆京都市が現在すすめている景観政策と、それに対応する建替え誘導策をどのように評価しておられますか?
      また、あなたは景観政策に対応するマンション政策としてどのような政策を提起されますか?

    3. 政策立案に関する市民参加の仕組みについて

      現在、京都市は平成20年度の施策として「マンション関係者など幅広く市民意見を伺い、反映させる仕組みを検討し、平成20年度中の創設を目指す」としています。このことは、私どもが、景観政策に賛成するにあたって要望したことでもあります。その意味で、このような制度が創設されることは、たいへん意義深いものであると理解しております。そこでお尋ね申し上げます。

      ◆貴方は、平成20年度中の創設が目指されている市民参加の仕組みとして、どのような仕組みを考えておられますか、具体的にお示しいただきますようお願い申し上げます。

  2. マニフェスト

    マンション政策に関するあなたのマニフェストをご提示いただきますようお願い申し上げます。

以上で質問ならびにお願いは終わりです。ご多忙のなか、まことに恐縮ではございますが、何卒ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

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